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企業成長を促進する組織サーベイの項目について 日本一働きやすい会社に表彰された企業が作成したサーベイ項目も含めて解説

組織サーベイは、職場の現状を把握し、改善点を見つけるための重要なツールです。多くの企業が自社で導入を進めています。しかし、サーベイを導入したいものの、どの項目を含めるべきかで迷います。ネットで調べた有名な五項目を知っても、具体的にどんな質問を作ればいいか難しく感じるはずです。

このような背景から、サーベイ自体を外注し導入する企業も当たり前になっています。しかし、サーベイを外注で導入する企業も、この項目がなぜ必要なのかは知っておくべきです。サーベイの質問項目の意義などをしっかり理解しておくと、サーベイを行う意味や、サーベイ後のフィードバックの大事さも理解できて、一層サーベイを行う効果が高まります。

本記事では、サーベイを導入する際に誰もが戸惑ってしまう、項目の作り方や、その意義を解説します。また日本一働きやすい会社に表彰された我々GCストーリーが提供する組織サーベイの項目もご紹介します。組織サーベイを最大限に活用するヒントがこの記事に詰まっていますので、最後までぜひ読み進めてください。

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<目次>

目次[非表示]

  1. 1.組織サーベイとは?
  2. 2.仕事満足度についての項目
  3. 3.人間関係についての項目
  4. 4.キャリア開発についての項目
  5. 5.会社のビジョンと価値観についての項目
  6. 6.ワークライフバランスの項目
  7. 7.日本一働きやすい会社に表彰された会社がサーベイに含める項目
  8. 8.サーベイに含めるべき項目のまとめ

組織サーベイとは?

組織サーベイは、社員やスタッフの意見やフィードバックを収集するための調査です。この調査を通じて、組織の現状、強み、弱点、改善の余地などを把握することができます。これは定期的に行われることが多く、年に一度や半年に一度など、組織の状況に応じた頻度で実施されます。


組織サーベイの方法としては、アンケート形式が一般的です。しかし、インタビューやフォーカスグループといった方法も併用されることがあります。各種サーベイツールやソフトウェアを利用することで、効率的かつ効果的にデータを収集できます。また、匿名性を高めることで、社員が自由に意見を言いやすくする工夫も重要です。


組織サーベイには多くの利点があります。まず第一に、社員全体の意見を体系的かつ網羅的に収集できる点です。日々の業務の中で上司や同僚には言いにくいことも、匿名性が保証されれば率直に答えることができます。これにより、表面化しにくい問題や課題を発見することができ、組織全体の健康状態を把握する上で非常に役立ちます。


また、サーベイ結果を分析することで具体的な改善点を特定しやすくなります。例えば、特定の部門で社員満足度が低い原因を突き止め、それに対する対策を講じることができます。このプロセスを通じて、データ駆動型の意思決定が可能となり、組織のパフォーマンス向上に直結します。


さらに、組織サーベイを実施することで社員のエンゲージメントが向上します。社員が意見を述べる機会を持つことで、自分たちの声が組織の改善や成長に直接影響を与えるという認識が高まります。これにより、社員のモチベーションが向上し、離職率の低減や生産性の向上にも寄与します。


組織サーベイは、社員の意見を収集し、組織の強みや課題を見つけ、具体的な改善策を立てるための強力なツールです。それを踏まえたうえで、次から組織サーベイに含むべき項目について解説していきます。一般的に有名な五つの項目をご紹介します。


仕事満足度についての項目

仕事の満足度は、従業員のやる気やモチベーションに直結します。満足度が高い従業員は、積極的に業務に取り組み、生産性も向上します。一方、社員の満足度が低い状態では、モチベーションが低下し、結果として業務効率が悪化します。さらに、満足度が低い職場では離職率も高まる傾向にあります。


こうした問題を未然に防ぐためにも、定期的に満足度をチェックし、迅速に対応することが求められます。満足度が低い場合、離職率が上昇する可能性が高くなります。また、満足度が低い従業員は仕事の質が低下し、最終的には顧客満足度にも影響を及ぼします。


さらに、社員の不満が蓄積されると、企業全体の士気にも悪影響を及ぼします。社員一人ひとりが感じる満足度は、組織全体の雰囲気や文化にも反映されます。そのため、満足度を定期的にチェックし、改善のための具体的な対策を講じることが求められるのです。これは、長期的な企業の競争力を維持するためにも欠かせない取り組みです。


具体的な代表的質問項目には、

「現在の業務に満足していますか?」

「業務量は適切ですか?」

などがあります。


さらに、

「業務内容にやりがいを感じていますか?」

「自身の仕事が会社の目標にどの程度貢献していると思いますか?」

といった深掘りの質問も効果的です。このような質問により、満足度の背景にある具体的な要因を明確にすることができます。


また、仕事の満足度に関連する要因として、報酬や福利厚生、業務内容の質、仕事の裁量権なども考慮する必要があります。

「報酬に満足していますか?」

「会社は十分な福利厚生を提供していますか?」

といった質問も追加することで、さらに包括的な満足度の把握が可能となります。



人間関係についての項目

職場での人間関係は、社員のモチベーションやストレスレベルに大きく影響します。良好な人間関係が築かれている職場では、社員同士が協力し合い、情報共有も円滑に行われます。結果として、業務が効率的に進み、社員のモチベーションも高まるでしょう。一方で、人間関係が悪化している職場では、コミュニケーションが不足し、孤立感やストレスが増加します。これにより、業務効率が低下し、社員の離職率が高まる原因にもなります。


人間関係の悪化は、長期間放置すると職場全体の士気に大きな悪影響を及ぼします。社員一人ひとりが感じる不満やストレスは、組織全体に広がる問題となり、結果として企業の生産性や成長にもブレーキをかけることになります。こうしたリスクを回避するためにも、人間関係サーベイを通じて現状を把握し、迅速に対応することが求められます。不満が蓄積される前に手を打つことで、社員のストレスを軽減し、働きやすい環境を維持することが可能になります。


「同僚とのコミュニケーションは円滑ですか?」

「上司との関係に満足していますか?」

といった質問が効果的です。


また、

「困った時に気軽に相談できる同僚はいますか?」

「会社は対人関係のトレーニングを提供していますか?」

なども重要です。

これらの質問により、表面的な人間関係だけでなく、深層的な信頼感やサポート体制を把握することができます。


さらに、ハラスメントや不公平な待遇の問題も、人間関係における重要な課題です。

「職場で公平に扱われていますか?」

「ハラスメントに関するポリシーや対策が適切に実施されていますか?」

といった質問も含めることで、組織の健全性をより詳細に評価することができます。


キャリア開発についての項目

従業員が自身のキャリアについてどのように感じているかも、組織サーベイで確認するべき重要なポイントです。なぜなら、社員のモチベーションや職務満足度に大きく影響するからです。社員が自身のキャリア成長を見据えた支援を受けられると感じることで、仕事に対する意欲が高まり、企業に対するロイヤルティも向上します。具体的なキャリア開発の支援を提供することで、社員は自分の成長を実感し、仕事に対する責任感も強まります。


加えて、社員のキャリア開発を支援することで、企業も多くのメリットを享受できます。スキルアップした社員は、より高いレベルの業務を遂行できるようになり、企業全体のパフォーマンス向上に寄与します。また、社員の離職率が低減し、長期的に安定した人材資源を確保できます。これにより、企業は競争力を高め、市場でのポジションを強化できます。


さらに、キャリア開発を無視することは戦略的なリスクともなります。社員がキャリアの将来性に不安を感じると、他企業への転職を検討するようになります。このような流出を防ぐためにも、社員一人ひとりのキャリア開発を支援する施策は企業の持続可能性を向上させるために不可欠です。


代表的な質問項目として

「自身のキャリアパスに満足していますか?」

「会社はキャリア開発の機会を提供していますか?」

といった質問が有効です。


「社内でのスキルアップの機会は十分にありますか?」

「上司はあなたのキャリアゴールを理解し、サポートしていますか?」

なども含めることで、具体的な改善策を見つけやすくなります。


キャリア開発においては、社内研修や研修費支援、メンター制度などの存在も重要です。

「社内研修は充実していますか?」

「メンター制度を利用していますか?」

といった詳細な質問を含めることで、従業員がどの程度キャリア開発の支援を受けているかを評価することができます。また、キャリア開発の評価基準やプロモーションの透明性についても尋ねることで、キャリア成長の公平性を検討することができます。

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会社のビジョンと価値観についての項目

会社のビジョンと価値観は、企業の方向性を示し、社員一人ひとりの行動指針となる重要な要素です。社員が企業のビジョンや価値観を理解し、共感することで、組織全体が一丸となり、同じ方向に向かって進むことができます。これにより、組織の一体感が生まれ、業績向上や目標達成が期待できます。


また、ビジョンと価値観に対する社員の理解と共感度は、職場の雰囲気やモチベーションにも大きな影響を与えます。社員が企業の価値観に共感し、それを自分自身の行動指針として取り入れることで、職場全体がポジティブな雰囲気に包まれます。逆に、ビジョンや価値観が十分に伝わっていない場合、社員のモチベーションが低下し、離職率が高まる可能性があります。


例として、企業が掲げるビジョンが「廃棄やロスが少ない社会の実現」だとします。このビジョンが社員にしっかりと伝わり、共感されることで、社員は日常の業務においても持続可能性を意識した行動を取るようになります。これにより、企業全体で一貫した価値観のもと行動することができ、結果として企業の目標達成にも繋がります。


さらに、企業が成長し変化する環境において、ビジョンと価値観を定期的に見直し、社員と共有することが重要です。これにより、新しい挑戦や変化に柔軟に対応できる組織を作り上げることができます。サーベイを通じて収集したデータは、企業の方向性を再確認し、一貫性を持たせるための重要な手がかりとなります。


また、社員が企業のビジョンと価値観に共感しているかどうかは、企業の長期的な成功にも直結します。共感が高いほど、社員のエンゲージメントが高まり、企業に対するロイヤルティも向上します。これにより、社員の定着率も上がり、優秀な人材を長期的に確保することができます。


そのため、

「会社のビジョンに共感していますか?」

「会社の価値観を理解していますか?」と

いった項目が含まれると良いでしょう。


さらに、

「会社の戦略や目標について十分な情報が提供されていますか?」

「価値観に基づいた行動が評価されていますか?」

といった具体的な質問も加えることで、理解度や賛同度をより詳しく把握することができます。


「会社は定期的にビジョンを共有していますか?」

「会社の目標に関する情報はどの程度わかりやすく提供されていますか?」

などの質問を追加することで、従業員がどの程度ビジョンや価値観に沿った行動を取れているかを具体的に評価することができます。


ワークライフバランスの項目

ワークライフバランスも組織サーベイの重要な要素です。この項目は社員の健康とモチベーションに直結します。仕事と生活のバランスが取れている社員は、ストレスが少なく、仕事への満足度も高くなります。また、家庭や個人の時間を大切にすることで、心身のリフレッシュが図られ、仕事に対する意欲や創造性が向上します。これにより、企業に対するロイヤルティも高まり、定着率が上がることが期待されます


一方で、ワークライフバランスが取れていないと、長時間労働や過度のストレスが原因で健康を害する社員が増え、生産性が低下するだけでなく、企業の評判にも悪影響を及ぼします。過労やストレスによる離職も大きな問題となり、それが繰り返されると、企業は優秀な人材を失うことになります。結果として、組織全体の生産性が低下し、競争力も失われてしまいます。


ワークライフバランスを適切に管理することは、企業の持続的な成長にも不可欠です。社員がバランスの取れた生活を送ることができるようにすることで、長期的なパフォーマンス向上が期待できるからです。例えば、ある企業では、ワークライフバランスが改善されたことで、社員の生産性が向上し、業績が大幅にアップしたという事例もあります。このような成功事例は、他の企業にも大きな示唆を与えるものでしょう。


さらに、ワークライフバランスが整っていることで、企業は多様な人材を引きつけやすくなります。特に、子育て中の親や、介護を必要とする家族がいる社員にとっては、柔軟な働き方や企業のサポートが非常に重要です。これにより、企業はより多様性に富んだ職場環境を作り上げることができます。多様な背景を持つ社員が集まることで、組織全体のアイデアや視点の幅が広がり、イノベーションが促進されるでしょう。


加えて、企業がワークライフバランスの向上を重視する姿勢は、外部からの評価も向上させます。社会的な企業責任(CSR)として、働きやすい環境づくりができている企業は、取引先や顧客からの信頼も得やすくなります。これにより、企業のブランド力や市場での競争力も向上します。


「ワークライフバランスは取れていますか?」

「仕事が私生活にどの程度影響していますか?」

といった代表的なな質問項目が適切です。


さらに、

「会社は働き方改革に積極的に取り組んでいますか?」

「柔軟な勤務時間や在宅勤務制度がありますか?」

なども質問することで、現状の働き方への評価と具体的な改善点を把握しやすくなります。


また、過重労働や休暇取得に関する質問も含めるべきです。

「過重労働が問題となっていますか?」

「休暇を十分に取得できていますか?」


また

「育児休暇や介護休暇の制度は利用しやすいですか?」

といった質問により、従業員の生活と仕事のバランスをより詳細に理解することができます。これにより、具体的な対策やサポート体制を強化するための有力なデータを得ることができます。


日本一働きやすい会社に表彰された会社がサーベイに含める項目

我々GCストーリーは

  • 2014年 稲盛経営者賞(10億~50億)受賞 
  • 働きがいのある会社ランキング 5年連続ベストカンパニー 〈2018 女性部門ランキング 1位受賞〉
  • Work Story Award 2018 W学長賞受賞
  • 第6回ホワイト企業大賞 大賞受賞 
  • 第1回職場環境優良法人2021,2022,2023 ストレスチェック3年連続 全国1位、日本一働きやすい会社として表彰

などを受賞した組織創りをそのまま活用したTeamInsightという組織サーベイツールを提供しています。


その組織サーベイツールの中では

自律度

関係性構築力

存在意義への共感度

幸福度

を項目として入れています。


この四項目は我々が推奨する自律共創型組織という、成功モデルに近づくために必要なものであるため採用しています。流動性が著しい現代、転職も当たり前になり離職率も高くなっている中、従来のアップダウン型の組織では様々なことに対応しきれなくなっています。そのためにも、組織自体の変革が必要となっており、組織と個人の関係性が変わる必要が出てきました。


つまり自律共創型組織に近づくために自律度、関係性構築力、存在意義への共感度、幸福度を組織サーベイの項目になっています。指示待ちや受け身でやる気のない社員を生み出さない、組織としてスピード感がある自律した社員ばかりになる組織にするため、それに見合った項目を重視しているのです。


我々の組織サーベイを例にしましたが、組織サーベイには、組織サーベイを提供する企業のミッションや、組織サーベイを行う目的によって項目が違います。上記の代表的な五項目は勿論、サーベイを作る企業次第で独自の項目が含まれます。そういう意味で、サーベイを外注をしたい方は、その組織サーベイが目指す将来像が自社の文化にマッチしているか、目標とする企業がその組織サーベイを行いベネフィットを得たか等、外注対象の組織サーベイが自社に合うかどうかを見極める審美眼も必要です。



サーベイに含めるべき項目のまとめ

組織サーベイに含めるべき項目は多岐にわたりますが、代表的なものは五つです。仕事の満足度、人間関係、キャリア開発、会社のビジョンと価値観、ワークライフバランスの五つは特に重要です。これらの項目をしっかりと押さえ、具体的なアクションプランを作成することで、従業員の満足度向上と企業全体の成長に繋がります。サーベイ後、具体的にどのようにアクションプランを立てるべきか、注意点は何かまで知りたい方、もしくは組織サーベイの基礎を知りたいと思ってくださった方は、下記の記事をぜひご覧ください。


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​​​​​​​最後になりますが、上記でお伝えしました通り我々GCストーリーもTeamInsightという組織サーベイツールを提供しています。社員本人と周囲のメンバーを含めたアンケートおよび360度分析で、自己受容度・関係性構築力・自律度を評価し、組織力向上のための自律性のある組織づくりをサポートします。ご興味ありましたらぜひ下記よりお問い合わせください。


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